Veep(ヴィープ)

大統領選挙中から物議を醸し出していたトランプ大統領。選挙に勝ち、晴れてアメリカ大統領となったわけですが、初の女性大統領の誕生に期待をしていた人も多いのではないでしょうか?アメリカの大統領となれば、世界をリードしていかなければいけない存在。アメリカだけでなく、世界中から注目される存在です。今回ご紹介する海外ドラマ『Veep』は、アメリカの政治“裏側”を描いた政治コメディです。

ときには不謹慎なネタも登場する笑えるドラマですが、エミー賞の常連でもあり、シーズン7も決定しているという実力派作品なんです!過去のどの作品よりもドタバタ感がホワイトハウスの実態に近いと、オバマ政権の関係者がコメントしたとも言われている人気作。日本では、2017年9月14日より待ちに待ったシーズン5がHuluにて配信スタート!30分があっという間に過ぎてしまう、ハマる系海外ドラマ『Veep』の見どころをご紹介していきます。

シーズン5の配信開始早々、12月よりシーズン6の配信も決定しました!大人気ドラマということもあり、他のドラマ作品よりもかなり早いペースで続編の配信が決まっています。シーズン5については後述します。

Veep シーズン6まで配信中!

世界中が見守ったアメリカの大統領選も記憶に新しいのですが、何とも言えないあの興奮を、ドラマで味わうことができる、それが、『Veep』の魅力です。

いつかは大統領に!と野心に燃える副大統領・セリーナを主人公にした政治コメディ。シーズン1の第1話の開始早々、どこかで観た話、いや、あの大統領選の結果を予想していたのか?と“デジャブ”を感じ、一気に引き込まれてしまいます。

日本では続々と新シリーズの配信がスタートしており、続きや最新作が気になるところではありますが、ここでは、今現在日本で視聴できるシーズン1、シーズン2、シーズン3、そして配信中のシーズン5までの各EPISODEのタイトルをご紹介します!タイトルを見るだけでもとう、あんなことやこんなことを想像し、いろいろとリンクしたりして、かなり楽しめます。

シーズン5は、2017年9月14日(木曜)からスタートして、毎週木曜日に1話ずつ配信していきます。シーズンごとにパワーアップすると評判の質の良いドラマ。9月14日〜11月16日まで2ヶ月に渡って配信予定です。

そしてシーズン6の配信は、2017年12月7日〜2018年2月8日まで全10話でお送ります。

シーズン1

ep.01「苦しい言い訳」
ep.02「ウイルスアタック」
ep.03「女の闘い」
ep.04「路線変更」
ep.05「あだな」
ep.06「聞き間違い」
ep.07「全面開示」
ep.08「涙」

シーズン2

ep.01「中間」
ep.02「合図」
ep.03「人質」
ep.04「夕食会」
ep.05「ヘルシンキ」
ep.06「アンドリュー」
ep.07「政府閉鎖」
ep.08「最初の対応」
ep.09「ランニング」
ep.10「D.C.の乱」

シーズン3

ep.01「新しい始まり」
ep.02「選択」
ep.03「出馬表明演説」
ep.04「シリコンバレー」
ep.05「選対本部長」
ep.06「雇用創出」
ep.07「特別な関係」
ep.08「討論会」
ep.09「木箱」
ep.10「ニューハンプシャー州」

シーズン4

ep.01「両院合同会議」
ep.02「東棟」
ep.03「漏えい」
ep.04「テヘラン」
ep.05「全国党大会」
ep.06「嵐とパンケーキ」
ep.07「忍び寄る危機」
ep.08「極秘任務」
ep.09「聴聞会」
ep.10「決戦の夜」

シーズン5

ep.1 / 9月14日木曜(配信開始)
ep.2 / 9月21日木曜(配信開始)
ep.3 / 9月28日木曜(配信開始)
ep.4 / 10月5日木曜(配信開始)
ep.5 / 10月12日木曜(配信開始)
ep.6 / 10月19日木曜(配信開始)
ep.7 / 10月26日木曜(配信開始)
ep.8 / 11月2日木曜(配信開始)
ep.9 / 11月9日木曜(配信開始)
ep.10 / 11月16日木曜(配信開始)

ついにシーズン7で打ち切りに!

本国アメリカでは2017年5月にシーズン7の制作開始!そんな矢先、veep シーズン7で終了することを主演の”ジュリア・ルイス=ドレイファス”が明かしました。最終シリーズは”全10話”、2018年より放送が決定しています。

2012年からシーズン1をスタートし、日本では2017年9月にシーズン5が配信スタートしたばかり。開始から約5年!エミー賞を数々受賞してきたveepもついに完結。なんと今年で69回目となるエミー賞でも”コメディ部門”で作品賞に輝きました。ほかでは主演女優賞で主演のジュリアが受賞しています。

おそらく来年で最後となる連続受賞にも気になるところです!

『Veep』のあらすじ

©HBO

さて、ではいよいよ気になる『Veep』の中身についてご紹介していきます!

『Veep』とは、Vice President(ヴァイズ・プレジデント)つまり、副大統領の略で、この物語の主人公は女性副大統領のセリーナ・マイヤーです。いずれは大統領になる!と思われていたセリーナが、副大統領に就任するところから物語はスタートします。就任した当初は、副大統領という職務にやる気満々だったセリーナですが、いざふたを開けてみると、副大統領の仕事内容は、予想したものとまったく違っていました。
セリーナの性格はちょっと天然、そして彼女を取り巻く補佐官や報道官たちはアクの強い個性的な面々ばかり。セリーナが空回りしながらも、副大統領としてドタバタと奮闘する様子が、おもしろおかしく描かれている、そんなお話です。

『Veep』の見どころはココ!

©HBO

見どころは、何と言ってもセリーナとその周りのくせ者たちです。ゲイリー、マイク、エイミーといったセリーナを取り巻くスタッフたちは、基本イイ人たちなのですが、みんな個性的でクセの強い人たちなんです。
個性的でもあるのですが、どこか庶民的で普通っぽく見えるので、「やる気あるの?」なんて思ってしまう瞬間もあります。そこが、ウソっぽくなく、アメリカの国政に携わっているにもかかわらず、逆に、人間味溢れていておもしろさを感じると同時に、共感を覚えます。アンバランスなところが、笑いを誘います。クセものだけど、愛すべきキャラクターたちといった感じです。

冒頭でも触れましたが、オバマ政権時代に、その関係者たちが、「ホワイトハウスの実態に近い」と話したほど、リアルに描写されているようです。政治の裏側を描いた作品なので、期待通り(?!)のゲスな登場人物が次々に湧いて出てきます。

毒は吐くし、悪口は言うし…。いろいろ言われていますが、トランプ大統領が可愛くすら見えてしまうほどの毒が飛び交います。敵味方関係なく毒を吐き合うので、もういっそ清々しくさえ感じてしまうほどなのです。どっぷりと毒の世界にハマってみたい方、必見です。

どんなエピソードがあるの?おすすめは?

©HBO

なめられまくるセリーナがおもしろい。やることなすこと裏目に出て、支持率アップどころか、不支持率がアップしてしまうんです。セリーナ振り回される様子も見どころのひとつです。内容としては、政治の世界のリアリティ部分を絶妙のバランスで残しつつ、それをかなり大げさにデフォルメしています。「そんなわけないじゃん」「おおげさな」と思いつつも、「ん?ありそう」「実際そうかも…」なんて思ってしまうというバランス配分が抜群です。

また、テンポの良さと、スピーディな展開が心地よく、あっという間に1話30分が終了します。バタバタしながらも、ものすごいスピードで進んでいくので、「政治家の忙しさってこんな感じかも」と疑似体験もできちゃいます。

大統領ばかりがフィーチャーされがちですが、実は、副大統領の仕事って意外とたくさんあるんです。おまけやお飾りのようなイメージが強い(失礼!!)ですが、実は、やることは山盛りです。セリーナが何でもやらされてしまうというキャラであることも1つの理由なのですが、とにかく副大統領は忙しいのです。

政治的な駆け引き、法案絡みの話、利権問題、そしてみんな大好きな失言の数々とその対応など、いわゆるあるあるネタが詰まっています。クセのある登場人物みんなの裏のありそうな(わかりやすい)作り笑顔、ギャグと毒のバランスが見どころです。シリアスなシーンは…基本ありません。あったとしてもすぐにギャグと毒に消されてしまいます(笑)

アメリカの副大統領は、大統領線で勝てない!などというイメージもあり、何かと副大統領って損な役回りのイメージもありますが、実際のアメリカの大統領、そして、副大統領、ホワイトハウスの裏側を覗き見る感じで、楽しんでみてはいかがでしょうか。リアルさは保証済みなので、ない話しではないと思いますよ。(もちろん、デフォルメされていることもお忘れなく!)

『Veep』のキャスト&登場人物を紹介

©HBO

エミー賞コメディ・シリーズ部門で、作品賞を2年連続受賞するほど高評価の『Veep』。主人公セリーナを演じるジュリア・ルイス=ドレイファスは、なんと主演女優賞を5年連続受賞という偉業を成し遂げています。大統領にはなれなかったけれど(笑)、たくさんの賞を受賞している秀作と言える間違いなしの作品です。

質の良い作品を支える俳優陣は、実力派が勢揃いです。それぞれのキャラクターや、過去の出演作などに触れながらご紹介していきたいと思います。

セリーナ・マイヤー(ジュリア・ルイス=ドレイファス)

©HBO

大統領を目指す野心に燃える副大統領就任したてのセリーナ・マイヤーを演じるのは、ジュリア・ルイス=ドレイファス。海外ドラマ好きならすぐ分かりますよね。大人気ドラマ『となりのサインフェルド』のエレイン役としておなじみの方です。エミー賞コメディ・シリーズ部門で作品賞を2年連続受賞している『Veep』ですが、彼女は主演女優賞をなんと5年連続受賞しているという文句なしの実力派です。

ゲイリー(トニー・ヘイル)

©HBO

ゲイリーを演じるのは、TVシリーズ『ブル〜ス一家は大暴走!』でバイロン・“バスター”・ブルースを演じるトニー・ヘイル。このドラマにも!あのドラマにも!と数々のTVドラマにゲスト出演しているので、海外ドラマファンにはおなじみですよね。

エイミー(アンナ・クラムスキー)

©HBO

そして、首席補佐官エイミーを演じるのは、アンナ・クラムスキー!!!映画『マイ・ガール』のベーダです。女性副大統領のそばでサポートする首席補佐官らしく、頭がキレるし、金髪の美人。とにかくパーフェクトな出で立ちです。世間からの副大統領に対する非難を避けるために、自ら矢面に立つこともある、何とも頼もしい補佐官。目力強めで吸い込まれそうになります。

マイク(マット・ウォルシュ)

©HBO

首席報道官・マイクを演じるのは、マット・ウォルシュ。映画では『TED』やリメイク版の『ゴースト・バスターズ』などにも出演しており、Netflixの『ドゥ・オーバー:もしも生まれ変わったら』にも出演するこちらも実力派です。

ダン(リード・スコット)

©HBO

急遽セリーナのチームに加えられたダンは、自己中で出世が一番という考え方で、セリーナの周りのマイペース(だけどくせ者)たちを刺激する役どころです。野心家で広い人脈を持つところが、セリーナに気に入られてチームに加入となったわけです。ダンを演じるリード・スコットは、TVドラマ『キャシーのbig Cいま私にできること』のトッド役でなじみの俳優です。

ジョナ(ティモシー・シモンズ)

©HBO

「ではホワイトハウスに戻ります(の後に、「良い響き〜」とちょっと小さな声で付け足す様子にハマる!)」が口癖のホワイトハウスと副大統領との連絡係・ジョナ。かなりの変わり者で、ホワイトハウスで働くことに“ものすご〜く”誇りを感じている人物です。そんなちょっと風変わりなジョナを演じるのは、ティモシー・シモンズ。映画『インヒアレント・ヴァイス(2015)』『ドラフト・デイ(2015)』、現在公開中(※2017年6月時点)のマシュー・マコノヒー主演の『ゴールドー金塊の行方—』などに出演しています。

スー(スーフ・ブラッドショー)

©HBO

何事にも動じないセリーナの秘書・スーを演じるのは、個性的なヘアスタイルが目を引くスーフ・ブラッドショー。人気TVドラマ『BONES』でおなじみです!何事にも動じないからこそ、今度はどう動く?どう対応する?と期待せずにはいられません。

『Veep』の動画視聴方法はこちら!

大人気政治コメディ『Veep』は、huluで独占配信中。“トランプVSヒラリー”の大統領選、運命の2016年11月9日の翌日10日から配信が開始され、2017年6月にはシーズン4の配信が始まったばかり!

現在シーズン1(8話)、シーズン2以降(各10話)のエピソードすべてが視聴可能になっています。Huluは月額933円(税抜き)で人気の映画・ドラマ・アニメが見放題。たったの3分で登録完了。TV、パソコン、携帯端末、そして、スマホからでも見ることができます。

2週間無料トライアルは、登録した日からカウントされます。14日を過ぎたら、月額933円(税抜)がかかるだけ。何本見てもそれ以上の課金はされません。好きな映画、ドラマ、アニメ、TV番組を好きなだけ、好きなときに楽しめるサービスです。タイトル数は毎週のように頻繁に更新されているので、見たい番組が次々と登場してきます。

シーズンを重ねるごとに評価がうなぎのぼりに上昇している大人気ドラマ『Veep』を見てみたい!と思ったら、まずは無料期間でお試ししてみてはいかがでしょうか。

 まとめ

登場人物はクセ者ばかりなのにとても魅力的で、回を重ねるごとにどんどん好きになっていきます。1話30分があっという間に過ぎてしまうくらい、会話のテンポも良く、なにより気軽に見れる作品です。エミー賞受賞作でもあり、常連でもあることから、おもしろさは保証付き。タブー表現の規制はないのか!とちょっと心配になりながらも、ギリギリ(?)のラインにハラハラしながらも爽快に笑い飛ばせる痛快コメディ。政治の“裏側”を覗き見て、登場人物さながら、政治の世界を皮肉ってみるというのも楽しい見方のひとつかもしれません。